12月16日の投票が決まった衆院選。”公約破り”の民主党には失望したけれど、だからといって自民党は大丈夫、とは言い難い。乱立する新党も威勢はいいけれど、果たして……。今回の政党選びは、ひときわ難しい。それでも「少しでもマシ」な政党ってどこなのか? 各界の女性たちに緊急取材をした。

「政策だけで見るなら、小沢一郎代表の『国民の生活が第一』がいちばんマシかもしれませんね。ただ、消費増税反対も原発全廃も政策的にはいいんですが、本当に実行する気があるのか疑問です。だって、小沢代表たちは民主党から分かれた人たちですからね。石原さんは、消費税の増税にも賛成で、私たちの暮らしには興味がなさそう。少なくとも、あんまり主婦には優しくない政党だろうなという気はしますよね」(経済ジャーナリストの荻原博子さん)

「石原さんなんて『女性が生殖能力を失っても生きているってのは無駄で罪です』と言った人だし、今でもそう思っている人のはず。橋下さんも、7人の子どもがいることをアピールしていますが、妻に求めることは”内助の功”ですよ。強いことを言う男に限って、”貞淑な妻”を求めますし、そんな男性に応じているだけじゃ、女性はいつまでたっても自立できないと本当に思います」(評論家の小沢遼子)

「新党は目新しさだけで注目される。その分一時的なブームで出てくる”はやりもの”ってことも。新党に投票したのはいいですが、後でその党に中身がなかったとわかっても、後の祭りですからね。今、仕事を持ちながら子育てしているお母さんを支える環境づくりが、日本にとってすごく重要だと思います。出産前までのキャリアを棄てて、子育てだけというのはもったいないじゃないですか。その力を生かせば、日本経済も活性化すると思うんですが……」(漫才師コンビ宮川大助・花子の花子)

「民主党も子育ての支援に取り組み、子ども手当を華々しく始めてみましたが、うまくいきませんでした。子育て支援に関しては、結局うやむやになってしまった感じがします。私は、民主党には原点に立ち返ってほしいと思います。民主党は政権をとる前、野党時代にはよいことを言っていました。野党に戻って、民主党には生まれ変わってもらいたいと思います」(精神科医の香山リカさん)

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