「この写真集、本当はボツだったの。約10年前に撮影して、写真集として発売する予定だったんだけど、諸事情があって……。制作費などを自腹で負担して、発売をやめてもらったんです」

そう語るのは、伝説の歌姫・安西マリアさん。来年、還暦を迎える彼女が初のヌード写真集を発表するという。11月30日に発売される『安西マリア写真集Dear.M』(竹書房)だ。

安西マリアの名前を知らない世代でも『涙の太陽』を聞けばご存知の人は多いことだろう。彼女が歌ったこの曲はエミー・ジャクソンのカバー曲として’73年に発売され、大ヒット。その後、’89年に田中美奈子、’04年にメロン記念日がカバーしたことで、今なおカラオケでは幅広い層に歌われている。

銀座の人気クラブで働いているときにスカウトされ、芸能界入り。“灼熱の恋人”のキャッチフレーズでデビューすると、当時の「週刊平凡」や「週刊明星」などでたびたびグラビアで取り上げられ人気爆発。『涙の太陽』で、73年のレコード大賞新人賞にも輝いた。

デビュー1年目から大ブレイクし、人気アイドルとして歌以外にも映画やドラマにも出演した。だが、’78年4月に元マネージャーと失踪し、恋の逃避行と騒がれた。その後、失踪の背景には元所属事務所社長による恐喝・暴行があったことから騒動は裁判沙汰に。法廷では芸能界の暗部に関して証言し、追われるように芸能界を去った。

あれから30年以上たったいま、マリアさんが下した決断。’70年代に青春時代を過ごした読者なら、まさか彼女のヌードを拝めるとは想像もしなかっただろう。お蔵入りヌード解禁の陰には、冒頭でマリアさんが言う問題が解決したことで話がまとまり、緊急発売となったという。

「ロケ地はマウイ島。ヌードは初めてだったから、清水の舞台から飛び降りる気持ちでやったの。本当はヘアまで見せるつもりはなかったけど、これがカメラマン・佐藤健のマジックなのかな。彼はいやらしくないし、信頼出来る人。だから私もノリノリで大胆にやっちゃった」

現在は芸能界に復帰して、定期的にライブを開催している。11月29日には、六本木のライブハウス「Be」に出演する予定だ。伝説の歌姫は、いまなお輝き続けている――。

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