「今は、朝、彼と娘を送り出して、そのあとお掃除したりお花を飾ったり、買い物をして夕飯の準備をしたりの”専業主婦”を満喫しています」と語るのは、再婚から1年が経つ斉藤慶子(51)。

2011年11月、斉藤は50歳で14歳年上の会社創業者と再婚。このたび、その再婚にいたる顛末を本人が綴った『愛される勇気』(光文社刊)を上梓した。世間では”子連れ玉の輿婚”と騒がれた結婚だったが、本人は、実は再婚する気などまったくなかったという。

「46歳で離婚してからは、ずっと娘と2人で生きていこう、と思っていました。決して無理にそう思い込んでいたのではなく、娘と2人の生活はホントに気楽で『あ〜、極楽、極楽、人生でこんなに自分らしくいられるときがくるなんて』と思っていました」

実際、離婚後に「男性を紹介するから」と食事などに誘われることもあったが、まったく興味がなくすべて断っていた。そんな生活のなか、現在の夫と出会えたのは偶然に偶然が重なった、不思議な巡り合わせの結果だという。

「娘が生まれてからは、泊まりがけの仕事はほとんど断っていたのですが、どうしても断れない旅番組の仕事がきたんです。その収録現場に、彼の知り合いの方がいて、なぜか私と彼を引き合わせようと一生懸命になってくれました。でもその宿からは、その方の携帯電話がつながらず、私の携帯をお貸しして連絡をとって、後日、お食事をすることになりました」

かくして、斉藤の携帯には現在の夫の番号が、夫の携帯には斉藤の携帯番号が履歴として残り、後日の縁につながっていった。その後も「慶子さんの人生後半を預けるのにふさわしい人」と強力にすすめる友人の後押しもあり、徐々に交際に発展していったという。こういった自分の経緯を踏まえて、斉藤は大人の恋愛・結婚において、友達の存在は重要と語る。

「40代以降の恋愛、ましてや結婚を決めるときは、信頼できる親友に見定めてもらうのがいいと思います。私の友人たちは、子どもも同年代だしずっと働いてきて人を見る目も磨いてきています。だから私が気づかないこともいろいろ指摘してくれる。厳しいことを言われたりもしますが、この年になったら友達が背中を押してくれないと、なかなか新しい恋愛に飛び込む勇気は持てませんよ」

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