「みなさんが受け入れてくださったことがうれしくて……。感動して泣いてしまい、申し訳なかったです」
1万2千人のファンを前に、こう頭を下げたのは華原朋美(38)。薬や自殺未遂など、数々のトラブルを引き起こした彼女が12月24日、東京・代々木競技場で行われた『MUSIC FOR ALL、ALL FOR ONE』で7年半ぶりとなるライブ出演をはたし、感動の涙を流した。
1カ月前に『FNS歌謡祭』(フジテレビ系)で歌手に復帰した華原。所属事務所から活動再開決定の連絡を受けたのは、自宅近所のスーパーで買い物中のことだったという。
「そのときはスーパーのライトだったけれど、今日はこうしてステージのライトを浴びることができて、本当にうれしいです(笑)」
興奮冷めやらぬライブ終了後、本誌のインタビューに応じてくれた。復帰のステージの反響は思いのほか大きかったという。
「ビックリするくらいたくさんのお手紙をいただいたんです。『どうやったらもう一度昔みたいに明るく元気になれるんですか?』とか『私も朋ちゃんみたいにこれからは頑張れる気がする』って。そういう言葉から、私のほうが勇気をもらいました」
ステージの裏では、旧友とのこんな交流もあった。
「FNS歌謡祭で久しぶりに会った相川七瀬ちゃんが、彼女のほうから声をかけてくれたんです。『なによ、すごい声出てたじゃん!』って。
ボイストレーニングをしっかりと積んできた華原の歌声には、”昔よりいい声みたい”という視聴者の反応も多かったが、それはプロのアーティストが聴いても同様だったようだ。
「深田恭子ちゃんに会えたのもうれしかったですね!彼女、痩せたなぁ〜って思いました(笑)。恭子ちゃんとは、美容室の話とか、お互いの最近の話をしました」
実は深田は”芸能界に憧れたきっかけは朋ちゃん“というほど、華原の大ファン。
彼女はいま、次の目標をはっきりと見据えているという。
「ボイストレーニングやジム通いをきちんと継続して、春先には新曲を出したいです。それに……、私も恭子ちゃんくらいに痩せたいなって(笑)。あと5キロ減らすのが目標ですね。私にとって’13年は”勝負の年”。この1年踏ん張れるかどうかで、これからの人生が決まると思うんです」
復帰から1カ月。彼女のまっすぐなまなざしは、かつての輝きを着実に取り戻しつつあった——。