「台湾!準備万端かい?やっとみなさんに会えてうれしいです!」

中国語で投げかける山村隆太(Vo)のコールに、1200人の観客が歓喜の声をあげた。3月2日、台北Legacyで開催されたflumpool初の台湾ワンマンライブ。チケットはソールドアウト。空港の到着ロビーやライブ会場前には、彼らを待ちわびる女性ファンで行列ができた。

ライブ前には台湾の報道陣向けの記者会見が行われた。阪井一生(Gt)は、台湾で大ヒット中の映画のセリフ「ビンドォ〜ラ!」(ちゃぶ台をひっくり返す言葉)を披露し、笑いを誘う。

「日本と違って、台湾はリラックスした空気が流れているのがいい」と尼川元気(Ba)。その言葉どおり、初めて訪れた台北の松山慈惠堂をはじめ、行く先々で、自然と笑みがこぼれた。

「台湾は僕たちの地元大阪みたいですてきな街でした。台湾の人たちに日本の音楽を好きになってもらいたい。そうすれば、台日のファン同士、交流が生まれ、いつか国と国とがつながると思うから」(隆太)

2時間で16曲を熱唱したライブはダブルアンコールの大盛況。リーダーの小倉誠司(Dr)は「必ずまた、台湾に来ます!」と、深々と頭を下げた。デビュー5周年イヤーを迎える今年、”初体験”と題された海外公演は大成功で幕を閉じた。

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