「ものすごい勢いで、色んなことが変わっています。先日も東京から京都に新幹線で帰る際、乗って3分も経たないうちに10人ほどの外国の方に囲まれて『ユキミ・マツオですよね?』と言われました。改めてミス・ユニバースの影響力に驚きましたね」

そう語るのは2013年ミス・ユニバース日本代表に選ばれた松尾幸実さん(25)だ。モデルだけでなく漫画家もこなす異色の肩書を持つ松尾さん。さらに“日本一の美女”でありながら25年間彼氏がいないという彼女のキャラが話題を呼んでいる。

「原因は、私が鈍感だからだと思います。いつも突然男性から『前、僕は君にフラれたから』と言われたりすることがあって……。私はフッたどころか『デートに誘われたこともないんですけど』と返すと『さりげなく誘ったりしたんだけどな』って。いつもお誘いをうまくキャッチできなかったんですよね」

小学5年生のときから自分を表現するために漫画やイラストを描いてきた松尾さん。漫画『NANA』の作者・矢沢あいが描くようなファッション・ビューティのキャラクターに憧れていたという。そのいっぽうで「漫画だけを描いて内向的にならないように」とモデル界に入ることを決意。始めたのは、彼女が大学に入ってからだった。

「まだモデルを始める前でしたが、高校生のときに反抗期がありました。当時学校でいじめとかもあって、グサッと突き刺さるひどい言葉を言われて、ちょっと荒れていたんですよね。そんなとき、家のゴミ箱を蹴っ飛ばしちゃったことがあって……。そのとき母に『物に八つ当たりするものじゃありません!』と引っぱたかれて鼻血が出たんです。母に叩かれたのは、これが最初で最後。申し訳ないことをしたなと反省しました」

母の訓えを胸に、ミス・ユニバース日本代表となった松尾さん。大会後、彼女は改めて感謝を伝えたという。

「『優勝したよ。あなたの娘で良かったです。お母さんには厳しいことを言われたこともあったけど、これまでのすべてに感謝しています』と伝えました。母は胸がいっぱいになったみたいで口数は少なかったですが『私にとっても自慢の娘です』と言ってくれました。でも、すぐいつもの母に戻って『優勝したからってテングになってはダメ!世界大会では日本人の代表として責任感をもって臨みなさい』と早速厳しい言葉をもらいました(笑)」

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