今年、舞台デビューから60周年をむかえる浜木綿子(77)が初めて、”元夫と息子”の関係を語ってくれた。

元夫は市川猿翁(73)、そして息子は香川照之(47)。昨夏、照之は歌舞伎界入りし市川中車として襲名披露を行った。元夫と照之の長男・政明くん(9)も同時に襲名し、大きな話題に。浜は複雑な思いをこう明かす。

「襲名の話は照之からまったく知らされていなかったんです。発表する直前になって『明日、発表するから』と聞かされて、本当に『ありえない!』と衝撃を受けました」

浜は’61年に宝塚を退団、直後に出演した舞台で共演した市川猿之助(当時)と結婚するものの、1年足らずで、照之を残して彼は家を出た。以来、女手ひとつで照之を育ててきたという。

照之は’89年に俳優デビュー。それを機に25歳の冬、思い立って実父の公演先に会いに行っている。24年ぶりの”父子再会”に猿之助は「大事な公演を前にいきなり訪ねてくるとは、役者としての配慮が足りません」と照之を叱責。「今の僕とあなたは何の関わりもない。あなたは息子ではありません。今後、二度と会うことはありません」と完全に拒否し、突き放したという。

「私は照之が父親に言われた言葉を聞いて、びっくりしました。そんな言葉がよく出るなって。そんなことがあったのに、いまは父子で襲名したわけでしょ。ありえないですよ」

今年3月、名古屋公演では体調を崩して降板した猿翁の代役で、照之が出演している。浜はこの舞台を客席から見守ったという。

「急な代役で大変だったと思いますけど、いい声が出ていました。まだ1年生なのに主役をやらせていただく責任感なのでしょう、本当にがんばっているんですよ」

浜は穏やかな母の顔になって、目を細めた。

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