NHKの朝ドラ『あまちゃん』が初回20%超で発進し、その後も快進撃が続いている。
ヒロイン・アキ役の能年玲奈(19)の母親を演じているのは小泉今日子(47)だ。クランクインは昨年の9月、岩手県久慈市のロケから。翌月からは都内での収録も始まり、ほぼ同時期に、彼女は都心に転居していた。最近の女性誌の取材で小泉はこう語っている。
「朝ドラの撮影が始まって忙しくなってきて、海辺に住んでいる場合じゃなくなってきたので、今、都会に部屋を借りています。久しぶりの都会暮らし」(『GLOW』13年5月号)
小泉は09年末から、湘南に暮らしていた。
「東京のほうが朝ドラ収録に便利なのはもちろんですが、引っ越しを決断したのは彼女なりに心機一転したかったからだと思います。愛猫の『小雨』が亡くなったことが大きかったのでしょう。朝ドラの撮影が始まったちょうど昨秋に亡くなってしまったんです」(知人)
小泉と『小雨』との出会いは04年離婚した永瀬正敏(46)と別居した前年の春だった。
「もともと猫好きだった彼女は離婚後、新生活のパートナーとしてメスのロシアンブルーを飼うことにしたんです。小雨の日に《運命を感じた》ことから、『小雨』と名付けて以来、9年以上も『小雨』は素顔の小泉さんを見守ってきました」(前出の知人)
彼女は『小雨』との同居生活をこう表現したことがある。
「彼女(=『小雨』)は私のお母さんか家庭教師みたいで、あたしが飼われてる感じ。よく話すし、よく見つめ合います」(08年9月7日付『西日本新聞』より)
小雨との思い出が詰まっている湘南の家に住み続けるのは辛かったのだろうか。2年前に出した著書『小雨日記』は小泉が小雨の目線で綴ったエッセイ。そこにはこんな一文が。
《私たち猫は知っています。猫の時間は人間より早く進むから小雨はとっくにキョーコさんより年上です。だから、きっといつか悲しい思いをさせてしまいます。ごめんね。でも小雨はいつも幸せです》
「最近、彼女は“『小雨』が逝って悲しいけれど、これからの人生、自分で考えて生きて行け、と言われたような気がする”と話していたそうです。“どこかで『小雨』が見てると思って、しっかり生きていかなきゃね”と自らを鼓舞していました」(別の知人)
“パートナー”との悲痛の別れを乗り越え、小泉は朝ドラで好演していたのだ――。