日も暮れ始めた4月中旬の夕方。都内繁華街にある雑居ビルの裏口に1台のワゴン車が横づけされた。後部席から出て来たのは、松嶋菜々子(39)だ。眼鏡をかけ、淡いピンク色のジャケットに9分丈のデニム姿。足元は、素足にパンプスを履いている。カジュアルな格好の彼女は、足早に雑居ビルへと入って行った。

「実は、そのビルの一室には看板も何もない完全会員制の“秘密のパーソナルエステ”があるんですよ……。小顔施術、カイロプラクティック、肌のお手入れなどはもちろんのこと、その人がいちばん気になる箇所の悩みも、言えばたちまち解消してくれるんです。そのぶん金額は高いですが、多くのセレブたちがその“神の手”を求め、お忍びで訪れているそうです」(美容関係者)

松島といえば、7月からスタートするドラマ『救命病棟24時』(フジテレビ系)第5シリーズの主演を務めることが4月18日に発表されたばかり。『家政婦のミタ』(日本テレビ系)以来の連ドラ主演となる。約1年半ぶりの主演復帰のため、彼女も思わず“神の手”を求めて、駆け込んだようだ。

「第4シリーズまでは、江口洋介さんが主演を務めていましたが、今回は松嶋さんが単独主演を務めることになったんです。理由は、今年2月に江口さんが降板することになったためで、急きょ大幅な作品変更を迫られることになりました。そこで考えられたのが、松嶋さん演じる救命医・小島楓を医局長に昇格させ、彼女を軸に新たなストーリーを創り上げることでした」(テレビ局関係者)
 
だが、突然の変更による松嶋の負担は、思いのほか大きいという。脚本からスタッフまでが一新されることとなったのだ。

「さらに、スケジュールの都合上、いつもより撮影開始が早まりました。実は、すでにクランクインしているんですよ。松嶋さんは今回、いつになく真剣に臨んでいます。撮影前までに医療本を読むなどして、じっくり役を作ってこられたそうです。また、撮影でメインとなるのは手術シーン。だから必然的に顔のアップも増えますからね。そのため、松嶋さんもエステ通いをされているのではないでしょうか」(前出・テレビ局関係者)

雑居ビルに入ってから2時間を経過したころ、松嶋が出てきた。だが、入っていったころと比べると、かなりすっきりとした表情になっている。軽やかな足取りで迎えの車に乗り込むと、彼女はそのままビルを後にした――。

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