NHK連続テレビ小説『あまちゃん』(第128回放送)で、アキ(能年玲奈)が「いけすかねえ、ダンス野郎」と思わず顔を背けたラブシーンの相手役“前髪クネ男”。ファンの間では、もはや伝説となった、その強烈キャラを演じたのは実力派俳優の勝地涼(27)。
「撮影本番前に監督から『古田新太さんがおっしゃっていますが、もうちょっと腰を振っていただけると……』と。収録後、古田さんに飲みに連れていっていただき『あれだけキャラを濃くしたら、(視聴者に)がっつり爪痕残したんじゃない?』と言っていただき乾杯しました」(勝地・以下同)
じぇじぇじぇ、わずか1話の出演で、ファンをとりこにした“前髪クネ男”も、太巻(古田)プロデュースだったとはーー。
’05年に映画『亡国のイージス』で日本アカデミー賞新人賞を受賞した勝地の魅力は、演技の硬軟の広さだ。今年も大河ドラマ『八重の桜』では凛々しい山川健次郎役を演じ、月9ドラマ『SUMMER NUDE』(フジテレビ系)では、お調子者の孝至役を好演している。最終話に向けて関心が高まる『SUMMER NUDE』について、勝地はこう話す。
「共演者の仲がよく、現場のとてもいい雰囲気をそのまま伝えられたらいいですね。最終回は、恋の行方だけでなく、若者が大人に成長していく過程にも注目してください」
そして、今後の目標を次のように語ってくれた。
「深みのある人間を演じていきたいです。そのためにも役者仲間だけと遊ぶのではなく、幅広い交友関係を大事にして、そこからさまざまなものを吸収していきたいです」
その役者魂は、少しもクネクネしてはいない。