数多くの熱狂的ともいえるファンを生み出し、ドラマとしては異例の盛り上がり方を見せる、NHK朝の連続テレビ小説『あまちゃん』。今年4月の放送開始から、あっという間に6カ月が過ぎ、予定どおり9月28日をもって最終回を迎える。
確実に生活の一部となった『あまちゃん』がもうすぐ終わってしまう……。この現実を前に『あまちゃん』最終回後の生きる目的や生活スタイルに不安を覚える、いわゆる『あまちゃん』ロス症候群が、世の中に蔓延しているという。そんな人たちはどのような解消法を考えているのだろうか?
「ひたすら録画を見直します。いつかは卒業できるでしょう。それまで、とにかく録画を見続けます」(55歳・自営業・男性)
「DVDを買って『あまちゃん』終了の翌週から、放送と同じ時間にもう一度1日1話ずつ見ていこうかなと思っています」(34歳・主婦・女性)
なんと、時間までピッタリ合わせてこれまでどおりに『あまちゃん』視聴とは!なかにはこんな意見もあった。
「かつて『北の国から』がレギュラー放送が終わってからも長きにわたりスペシャルとして放送され、純と蛍の成長を見守り続けたようにアキちゃんとユイちゃんの成長を見続けることができると、勝手に決めつけて心を落ち着けようと思います」(37歳・コーディネーター/通訳・女性)
「『カーネーション』の終了ショックもそうでしたが、朝ドラを見続けるしかないんですよ。自分は朝ドラのファンなんだと自己暗示をかければ、終了ショックなんてありません」(52歳・会社員・男性)
そんな多くの『あまちゃん』ロスの人たちに向け、「『あまちゃん』と、いかにいいさよならをするのかが大事だと思います」とアドバイスするのは、阿部メディカルクリニック院長で心療内科医の阿部聡先生。人生はさよならの連続であると、阿部先生は続ける。
「お母さんのおなかから生まれて、学校の卒業、就職、結婚と、そのつど友人や家族とのさよならがあり、そこでいいさよならをしていくかが、人生のひとつのテーマなんです。いいさよならをすればいい再会もできる。『あまちゃん』ロスに悩んでいる人も自分なりの『あまちゃん』とのいいさよならをぜひ見つけてください」
『あまちゃん』ロスの人は、とりあえず最終回でいいさよならをして、『あまちゃん』のみんなを温かく見守りつつ、またどこかで会えることを楽しみにしては?