9月22日、音楽劇『それからのブンとフン』の公開稽古が都内で行われ、主演の市村正親(64)、共演の小池栄子(32)らが稽古後の取材に応じた。
同作は井上ひさしの処女作『ブンとフン』の戯曲化で、売れない作家・大友憤(市村)の小説から大泥棒のブン(小池)が現実世界に出現し、世間の常識や権力を覆していく物語。
大友は井上ひさしの分身のような存在。市村は「この役をやりたくて演劇の世界に入ったようなもの」と意気込みを語った。さらに、市村にとって大友の姿は新聞記者だった父親に重なるといい、「若き日の井上先生と父の魂がダブる作品。いい舞台と出会えました」と感慨深げに話した。
初共演となる小池栄子は「市村さんは父と同い年。こんなに若くてカッコイイお父さんなら嬉しいですね」と市村を絶賛した。
(撮影/河崎文雄)