1月21日、映画『小さいおうち』の試写会にゲストとして出席した松居一代(56)。その胸元にはダイヤのネックレスが燦然と輝いていたが、実は高級ジュエリーブランド「ハリー・ウィンストン」のもの。推定価格はなんと6千万円!! 投資で得た利益で、自ら購入したのだという。
昨年12月、バラエティ番組『有吉ゼミ』(日本テレビ系)に出演した際に、“億単位の収益をあげている”と、すご腕の投資家であることを公開し話題になった松居。彼女が投資を始めたのは、20代のころだったという。使わずに貯めていたお年玉で、株の取引などを始めたそうだ。いまは外国債などの債券やファンドが投資の中心だという。
「去年は、アベノミクスや東京五輪決定の効果もあって、私の投資人生で最高益が出ました。金額は申し上げられませんが……。自分へのご褒美にハリー・ウィンストンのネックレスと、ブレスレットを買ったんです。夫(船越英一郎)にはブランド名は内緒でした(笑)」
世界一ともいわれる高級ジュエリーだけに、2点合わせて9千万円はするであろう、なんともビッグなご褒美だ。30年以上にわたる投資の経験を、ここへきて彼女が語るようになったのはなぜなのかーー。
「テレビで投資の話を告白したのは、私も55歳を過ぎましたので、そろそろお話ししてもいいかなと。それに、安倍政権発足以降、世間が株高に浮かれて、投資をまったく知らないような人が『私もやってみようかしら』という風潮になっているでしょう? そんな安易な風潮に、警鐘を鳴らしたいという思いもありました。『自分なりにデータや勉強をしなければ、たやすくはできませんよ、お金をなくすかもしれませんよ』と伝えられるんじゃないかと思って」
投資をするのは個人の自由だけれど、そこには損をしてしまうリスクもあるーー。あくまで自己責任のうえでやることを忘れないでほしい、と彼女は強調する。
毎朝5時には起床し、バリバリと家事や仕事をこなす彼女が投資家の顔になるのは、主に夜9時からの3時間だという。
「ニューヨークのマーケットが開く夜9時から、ずっとパソコンで数字の動きを見ています。多くの金融商品を買う人もいますが、私は自分が好きな商品しか買いません。人に『これ、いいですよ』と勧められても、私は浮気しないんです。いいときも悪いときも、ずっと好きな商品のデータを見ています。自称セミプロだと自負していますが、買うときと売るときのタイミングは、“データと勘”というしかありません」
『有吉ゼミ』では、“生きたお金の使い方”として、お世話になった人に大晦日に高級おせちを届けたり、元日の朝には新聞配達や宅配便の集配スタッフにもお年玉を振る舞ったりしていると明かしていた松居。実は彼女には、7年前から欠かさずお年玉を贈る先があるという。
「これも初めてお話ししますが、東海地方にある児童養護施設に7年前から寄付をしているんです。 施設の子供たちにとって、いちばん寂しいのはお正月。お年玉をいただけませんからね。ですから、私はぽち袋に子供たちの名前を書いて、元旦に彼らの手元に届くように、お年玉を渡し続けてきました。施設に寄付ができるのも、プロデュース商品や、投資で利益が出ているおかげです」
さらに松居は、子供たちが部活動などで必要とする用具やユニフォームを購入する資金も援助しているのだという。お年玉からスタートした投資人生は、こうして再びお年玉となって還元されていたのだ。
投資で運用するお金の原資は、著書や自らプロデュースした家事用品による収入だ。そのうちのひとつ、通称“マツイ鍋”は、発売から3年で100万個超の売れ行きを記録。これだけでざっと128億円の売り上げとなる計算だ。“マツイ洗剤”も同様に大ヒットし、プロデュース商品の総売り上げは年間数百億円とも。カリスマ主婦で凄腕投資家。そんな松居が次に手にする“ご褒美”は、はたしてーー。