2月22日に13歳年下の元女子アナと結婚した「キャイ〜ン」の天野ひろゆき(43)。彼は芸能界でも有数の投資家で「資産推定10億円」と噂されたほど。昨年『ウドちゃんでもわかる マネー芸人・天野っちの「アマノミクス」的蓄財術』(KKロングセラーズ)というマネー入門書を出版している。ファイナンシャルプランナーの深野康彦さんは言う。
「天野さんは’08年のリーマン・ショックで世界同時株安のあと、『これ以上、日本の株価は下がることはないから、安いうちに買っておこう』と株式投資を始めたそうですが、それはプロの発想です。リーマン・ショック後、日経平均株価は7千円台まで下落しました。現在は1万4900円台なので、株価は2倍以上になった計算です」
まず25歳のときにマンションを購入し、その後人に貸して収入を得た。さらにもう1戸購入。そのほかの資産の半分は現金で、4分の1が株式、残りは外国債券、J-REIT(不動産投資信託)に投資しているという。
「天野さんと同じことをやっても資産は増えません。当時誰もやらなかったことを実践したから増えた。要はリスクをどれだけ受け入れられるかです」(深野さん)
キャイ〜ン天野が選んだ投資先をまとめてみると……。
〈不動産〉
「家賃ばかり払っても自分のものにならないのはアホらしい」と、駅近くのマンションを購入した。途中で賃貸に出しその賃料でローンを返済。後は賃料が収入に。
〈株〉
’08年のリーマン・ショック後、「株価は上がる一方だ」と判断し、株式投資を始めた。銘柄は「製品など手に取って確かめられる」日本の企業を中心に選んでいるという。
〈J−REIT〉(不動産投資信託)
投資家から集めたお金で不動産を購入し、賃貸収入や売却益を投資家に分配する商品で、投資信託の一種。証券会社に口座を開設して1万円から取引ができる。「市場動向を示す『東証REIT指数』は、昨年9月以降緩やかに上昇していますから有望です」(深野さん)
〈外国債券〉
外国債券は「発行地」「発行体」「通貨」のどれかが外国のもの。満期まで持っていれば元金と利子がもらえる。天野っちが買ったのはオーストラリアの国債。豪ドルでは2〜4%と、高利回りが魅力。「ただし、新興国はハイリスクです」(深野さん)
しかし何より、天野っちが投資を始めてから社会情勢をウオッチするようになったというように、常日頃から世の中にアンテナを張り巡らし、“投資センス”を養う努力も必要だ。