「俺はあのコを2回乗っけたことがあるよ。乗せたときは『まだ電車があるから』って言うからJR三ノ宮駅まで送っていった。べっぴんだったね。運転手仲間では、よく話題になってるよ」

 小保方晴子さん(30)の研究室がある、神戸ポートアイランドの理化学研究所発生・再生科学総合研究センター。周辺で営業するタクシー運転手らにとって、彼女を乗せたことは自慢の種だった。“疑惑”の彼女は、現在どこでどうしているのか。理研の広報は言う。

「特に変わっていません。神戸の研究室で実験をしていると思います。この前も理研本所(埼玉県和光市)の関係者が神戸の研究所に行きましたが、本人に会ったと言ってました」

 小保方さんは、’11年に理研の研究員に就任し、以来、神戸市東灘区内に自宅を構えているという。神戸市の中心である三ノ宮駅からJRで3つ先の駅。もはや“隠れ家”と化したであろう自宅を探すべく、駅周辺の商店街をしらみつぶしに回ったが、彼女の目撃情報はなかなか得られない。

「小保方さんがよく飲むのは、三ノ宮駅周辺らしいね。ただ、ここのところは見たという話を聞かないよ」とは、三ノ宮駅周辺の飲食店関係者。前出のタクシー運転手も言う。

「みんな小保方さんの話題で持ち切りだよ。ここ最近は全然乗っけてないね。彼女が有名になってからは、理研が無線でタクシーを呼ぶようになった。迎車は理研の敷地内に入っちゃうから、あのコを見ることもなくなったよ」  

 千葉県に住む小保方さんの母親に取材しようとしたが、この日(3月12日)は雨戸が閉まっていて人の気配がない。新聞は届いていないが、郵便物は溜まっている状態だった。近所の住人は言う。

「このところお見かけしませんね。こちらに来て3年になりますが、晴子さんにお会いしたことはないんですよ」

 また別の近隣住民もこう話す。

「あの騒動の後は不在がち。今日もいらっしゃらないんじゃないかしら」

 このまま、小保方さんの疑惑が晴れなければ、’12年にiPS細胞を使った世界初の心筋移植手術を実施したと発表し、後にそれが大ウソとばれた守口尚史氏(49)の醜聞と同じになりかねない。「リケジョの星」を目指す後輩や、支えてくれた先輩研究者らを欺く結末ならば、その罪はそれ以上に深いかもしれない。

(週刊『FLASH』4月1日号)

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