「宇津井さんが亡くなったことを伝えると、三浦は『えっ』と言ったきり、電話口で絶句して、しばらく言葉が出てこないようでした。百恵さん(55)は、三浦から宇津井さんの逝去を聞いても、すぐには実感がわかなかったようです。テレビのニュースで訃報が報じられているのを見て、『本当なんだ……』と、がっくりしていました」
 そう語るのは三浦友和(62)のマネージャー。3月14日、俳優・宇津井健さんが慢性呼吸不全のため死去した。82歳だった。
 
宇津井さんと三浦夫妻の親交は長く、そして深い。‘72年、友和が本格的に俳優としてデビューしたドラマ『シークレット部隊』で主役を演じていたのが宇津井さん。そのとき“三浦友和”という芸名をつけてくれたのも宇津井さんだったのだ(本名は三浦稔)。
また’73年秋からスタートした『顔で笑って』で、百恵さんは連ドラデビューしたが、宇津井さんが父親役だった。その後も『赤い迷路』などで、宇津井さんと百恵さんは幾度も父娘役を演じている。百恵さんとの共演について、宇津井さん本人も当時の雑誌のインタビューでこう答えている。
《相次いで父親役を4本もやりましたからね。しまいには本当の父親みたいな錯覚を起こしたぐらいですよ》

 宇津井さんの知人は言う。
「友和・百恵夫妻は、宇津井さん夫妻が仲人をした、唯一の芸能人カップルでした。宇津井さんと友和さんは似たタイプの俳優でしたからね。宇津井さんは、友和さんに自分の姿をダブらせているところもありました」

 芸能リポーターの城下尊之さんによれば、「宇津井さんは結婚以来、一度も浮いた噂がなく、8年前に亡くなった友里恵夫人とは、ずっと“おしどり夫妻”を貫きました。同じように友和も、女性関係の噂すらありませんし、三浦夫妻は“夫婦喧嘩を一度もしたことがない”という伝説も持っています。三浦夫妻は理想の夫婦のありかたを、宇津井さん夫妻から学び、その教えをいまも守り続けているんです」

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