4月3日、名古屋市のガイシアリーナで行われたフィギュアスケートのアイスショーに出演した安藤美姫(26)。ショーの終了後には安藤、鈴木明子(29)、織田信成(27)の3選手の引退セレモニーも行われた。

 じつは、この日は安藤と愛娘ひまわりちゃん(1)にとって大切な記念日。安藤の現役引退、そしてひまわりちゃんの満1歳の誕生日でもあった。安藤が“衝撃の告白”をしたのは、昨年7月のこと。『報道ステーション』(テレビ朝日系)のインタビューで、女児を同年4月に出産していたことを明かした。選手時代、安藤は世界選手権で2度(07年、11年)女王に輝くなど活躍したが、トリノ五輪での惨敗でバッシングを浴びるなど、競技生活の悩みも多かった。
出産の決断は、安藤のフィギュアスケートとの、そして人生との向き合い方を大きく変えることになる。

「辛いことのほうが多かった独身時代にくらべて、母親になって競技に復帰したこの1年間は、幸せな時間だったそうです。昨年、コーチを探しにアメリカに行ったときも、ひまわりちゃんと一緒だったり、できる限り子供と離れずに競技を続けられたのは『子育ての大変さより喜びが大きかったから』と言っていました。『これからも、娘と一緒に成長していきたい』とも口にしていましたね」(フィギュア関係者)

 引退表明後の安藤は、ひまわりちゃんとの時間を確保しながら、バラエティ番組やイベントなどにも出演しているが、今後はどんな道に進むのだろうか。
「プロとしてアイスショーに出演を続けながら、リポーターやイベント出演などの仕事も、オファーがあるうちは続けたいとも言っていましたね。それでも、彼女のいちばんの目標は近いうちに海外でコーチの勉強をすることなんです。娘のひまわりちゃんを連れて一緒にアメリカ留学したいそうです」(前出・フィギュア関係者)

かつて、雑誌のインタビューなどでも「夢はコーチになること」と語っていた安藤。その夢は“娘のコーチに”と、より具体的に描かれているようだ。自分が果たせなかった五輪の金メダルを、いずれは娘につかんでほしいーー。2人にとっての記念日は、新たな夢のスタートでもあった。

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