10日、ヤンキースの本拠地でニューヨークデビューした田中将大(25)。スタジアムには、里田まい(30)も駆けつけた。NY新生活がスタートした矢先の30日、アメリカ有数の高級紙『ニューヨーク・タイムズ』がなんと一面トップから4ページにもわたり、田中の特集を大々的に掲載した。

 この記事を担当したのは、バリー・ベアラク記者(64).’02年にアフガニスタン紛争のリポートで、アメリカで最も権威のある「ピューリッツァー賞」を受賞した有名ジャーナリストだ。全米屈指の名門校・コロンビア大学で教授も務めている。

《日本、伊丹市ーー、ヤンキースに160億円で移籍した田中将大、その才能はこの国特有の規則正しい組織のなかで育まれていた》という書き出しで始まるこの記事。マーくんの生い立ち、高校時代のハンカチ王子の愛称を持つ斎藤佑樹との熱闘、プロ入りしてからの活躍から、メジャーへの挑戦の経緯など、メジャーデビューしたての外国人選手としては破格の扱いだった。

 大喜びの里田を愕然とさせたのは「Marriage to a Pop idol」(人気アイドルとの結婚)と題された部分だった。記事はこう続く。《田中が、生涯の伴侶に選んだのは、’10年にテレビのバラエティ番組で知り合った落ち目のアイドルだった》。記事中に登場する関係者は、《里田は何かとても、軽い感じがするアイドルでした》とコメントしている。

 さらに、彼女がレギュラーで出演していた『クイズ!ヘキサゴンII』での“おバカ”全開の《Q・アメリカ大陸で一番大きな国はどこ? A・アフリカ》《Q・地球は惑星です。月は衛星です。では太陽は? A・木星!》といった、珍解答まで公開されていたのだ。

 記事中には「o-baka」という文字も躍り、里田の“おバカ”ぶりについては、《里田は本当に無知なのか。それともあえてバカなキャラをつくり上げ、視聴者を笑わせているのか。私にはその答えに到達することができなかった……》と評されていた。

 夫が注目されているのはうれしくても、自分は“おバカな二流アイドル”扱い……。里田にとってはショックな記事だったことだろう。しかし、辛口な内容が続くなかでも、得意の料理の腕は評価されていた。

《田中はもともと太りやすい体質で、’12年に里田と結婚し、彼女の徹底した食生活の管理がなかったら、昨年の24勝0敗という驚異的な成績は残せなかっただろう》

 記事中のこの一文は、献身妻にとって、せめてもの救いだったかもしれない。

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