好スタートを切った、杏(28)主演のドラマ『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系・水曜22時〜)。撮影の合間は、大きくストレッチをしながら女性スタッフと談笑するなど、いつも自然で飾らないところが魅力の彼女。そんな、今、最も輝いている主演女優の杏に話を聞いた。
ーー初回視聴率が17%超と、好調なすべり出しですね。
杏「ありがとうございます。今回は、監督やプロデューサーと一つ一つ、話し合いながら、花咲舞というヒロインを作っていったので、まず、形になったことがうれしいです」
ーー今回、杏さんのアイデアや意見がたくさん採用されているとか。
杏「1話のテラー(窓口)の仕事をするシーンで、舞がボールペンで髪をまとめるところは、私の仕草を拾っていただいて(笑)。私自身、いつもかばんの中にかんざしを入れていて、髪を留めることが多いので」
ーー舞の「お言葉を返すようですが」「許せません」というセリフもさっそくはやりそうですね。
杏「心がけているのは、相手を言い負かすのが一番の目的ではなくて、人の心を動かせる言動であるかどうか。演出の方からは「オンナ寅さん」って(笑)。舞は、情で動く人で、人の心に寄り添える人でありたいですね」
ーーオンナ寅さんといえば、女版『半沢直樹』ともいわれましたが。
「そこは意識していません。舞台は同じ銀行ですが、このドラマは、どうやったら明るく、軽くできるかに挑戦しています。みなさん、ふだん学校や会社で言えないことって多い。でも、ぶつかってみたら、意外とよいほうに働くかも、とポジティブなメッセージが伝えられたらいいですね。私自身も、言うべきことは勇気を出して言って、後悔しないようにしたいなあと思っています」