「いいえ、黙りません!」と相手が誰であろうと、「間違っていることは間違っている」と正義感で立ち向かうヒロインを杏(28)が演じる『花咲舞が黙っていない』(日本テレビ系・水曜夜10時〜)が、今期視聴率ナンバー1の人気となっている。

 15歳でモデルデビューしてから、ハリウッド俳優である父・渡辺謙(54)の存在を伏せながらもパリコレモデルまで上り詰め、女優に転身。そして、いまや高視聴率を稼ぐナンバー1若手女優の地位を手にした杏。成長の源は、その“発言”にあった!

「杏さんの言葉には未来をプラスにし、夢をかなえる力があります」と解説するのは、『未来が輝く魔法の言葉100』の著者で、作家の福島正伸さんだ。

《日本に関心があるの。まずは日本を底上げして、世界へと広げていけば、間接的に海外支援にもつながるんじゃないかなって気がする》(『25ans』2011年6月号)

「この杏さんの言葉は、他人や環境に期待せずに、自分自身の未来に出番を見いだしている、強い自己肯定力があります。予測できない世の中に、不安になりがちですが、杏さんは『これから世の中がどうなるか』ではなく『世の中を自分がどうしたいか』を考えています。杏さんのように、どんな世の中であろうと、その中でどのように生きるか、自分の努力次第で人生は素晴らしいものにできると考えると、夢が近づいてくるんです」(福島さん・以下同)

 この発言をした’11年には『名前をなくした女神』(フジテレビ系)で初主演を果たし、『妖怪人間ベム』(日本テレビ系)のベラ役でも話題をよんだ。翌’12年にはバラエティ番組のレギュラーと活動の幅を広げ、同11月、NHK朝の連続テレビ小説『ごちそうさん』のヒロインに抜てきされ、実力派若手女優の地位を不動に。この時期に杏が語ったのが次の言葉だった。

《目指しているのは、『自分が良いと思ったことは良い』と信じられる自分》(『25ans』2013年1月号)

「夢の現実に向けて、杏さんは継続的な努力により、自分を変化・成長させてきたことが言葉にあふれています。この言葉には、自らの能力と可能性を最大限に発揮して道を切り開いていこうとする自己を強く承認する力があります」

 これからもきっと杏は“黙ってない”はず。

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