氷川きよし(36)、デビュー15周年。ニューアルバムをひっさげて、コンサートやディナーショーで各地をめぐり、多忙の日々だ。
「5年ぶり、10年ぶり、初めてという土地もあって。『待ってました!』と迎えてくださる方々。ありがたいです。すごく励みになります。その土地と、その人たちと、その心と……すごく得るものが大きくて、離れるときは、泣きたいような気持ちにもなりますね」
ニューアルバムでは、『演歌名曲コレクション』シリーズに収録されている昭和の名曲の中から、12曲を選んで新しく収録している。
「長く歌われる曲というのは、心境がよく伝わってきます。20代のころはわからなかった歌の世界も、今は少しですが理解できるようになってきました。歌の面でも、こぶしをすごくまわしたり、高音で張り上げて歌っていた曲のキーを変えて低音でじっくり歌ったり……15年、歌手としてやってきて、少しは成長できた部分を聴いていただけたらうれしいです」
15年という長い年月。歌い続ける、という希望はかなえられてきた。
「どんなときも、みなさんが僕を支えてくれました。その応援があったからこそ。とにかく前を向いて、15年のその先も進んでいきたいです。あきらめず、強い希望をもって」