CHAGE&ASKAのASKA(本名・宮崎重明=56)の衝撃の逮捕からすでに3週間余り。一時代を築いたアーティストは、いまなお警視庁の取り調べを受ける日々を送っている。そんななか、6月4日付の日刊スポーツでは、所属事務所の“身売り”が報じられた。

ASKAとCHAGE(56)が所属する事務所「ロックダムアーティスツ」(以下=ロックダム)は、’90年に設立。彼ら自身が実質的オーナーを務め、全権を握ってきた。そのロックダムが今年に入り、大手事務所に7000万円で身売りを持ちかけたものの、最終的に合意には至らなかったという。チャゲアスの存在そのものともいえる事務所が、今後の活動の見通しが立たないため、事業の清算に向けて動いていたというのだ。

「ロックダムは『SAY YES』や『YAH YAH YAH』を始めとするミリオンヒット曲など、チャゲアスの過去の代表曲の音楽著作権を保有していません。身売り先として浮上した大手事務所としてもメリットがないため、会社売却は破談となったようです」(音楽関係者)
 アーティスト契約を結ぶレコード会社がチャゲアスの音楽・映像作品の出荷停止や回収を決定するいっぽう、ロックダムは沈黙を守り続けたままだ。

 しかし、薬物騒動を受け、ロックダムが今後のチャゲアスの活動に見切りをつけ、事務所を“整理”する動きは、じつは昨年8月に『週刊文春』が薬物疑惑を報じた直後から密かに進められていた。

 最初の「覚せい剤疑惑」報道から約1カ月後の昨年8月29日、ASKAはロックダムの取締役をひそかに追われていたのだ。芸能関係者が次のように話す。

「当初、ASKAは疑惑を完全否定していましたが、ずっと近くで彼の様子を見てきたCHAGEや事務所関係者は、これを信じてはいなかったのでしょう。報道が流れた時点で逮捕というケースをすでに想定していたとしても不思議ではありません。2人の砦であったロックダムからASKAが取締役を辞めるということは、『今後、デュオとしてのチャゲアスの復活はない』という証し。薬物報道を受け、ASKAとの未来をCHAGEが見限ったということでしょう」(前出・芸能関係者)

35周年目の再結成のはずが、このときすでにチャゲアスは実質的な解散を余儀なくされていたのだ……。

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