「杏さんは初回の収録では緊張していて、役の迷いもまだあるような気がしました。けれども、回を重ねるごとに、段々とヒロインの花咲舞になりきっていきましたね」
そう話すのは、俳優の榎木孝明(58)。ドラマ『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)では、杏(28)の直属の上司役を演じた。
最終回当日の6月18日。夜7時から都内のパーティースペースで行われた打ち上げには、杏をはじめ、共演の上川隆也(49)や塚地武雅(42)らも出席。榎木が打ち上げの様子をこう振り帰る。
「杏さんは自分でギターを持ち込んで、弾き語りの歌を披露していました。彼女の声は、高い音もきれいに出るんです。スタッフもみんな『歌もいけるね』と感心していました。杏さんもノリノリで、弾き語りの後には、美空ひばりの演歌『車屋さん』を熱唱していました」
最後に、彼女は共演者やスタッフを前に、こう挨拶したという。
「普段、言いたいことがなかなか言えない社会です。でも、『決して黙りこまず、とにかく言葉にしてみること。勝つ、負けるではなく、心の底から気持ちを伝えるとき、何か少しでも変わるかもしれない』。そんな小さな勇気を持てるようなメッセージを、ドラマを通してお伝えできていればと思います」
ドラマ関係者は、今後の『花咲舞』について、こう話す。
「原作の池井戸潤さんも、今回のドラマ成功について、とても喜んでいました。『杏さんの胸のすくセリフをまた聞けるようになるのが待ち遠しい』と言っていたそうで、続編も早々に決まったそうです」
次回作でも大輪の花を咲かせるか!?