「息子は現在7歳。今年の4月から小学2年生になりました。幼稚園に通っていたときからそうですが、仕事で東京を離れているとき以外は、毎朝6時か6時半に起きて、息子の弁当を作ります。朝食の仕度をしながら、卵焼きとかおかずを何品か作って。私は独身生活が長くて自炊をすることが多かったので、料理を作ることは全然苦じゃないですね」
そう語るのは、『暴れん坊将軍』などでお馴染みの俳優・松平健(60)。舞台などで多忙な仕事のかたわら、一人息子とのシングルファザー生活はすでに4年に及ぶ。
「妻が亡くなったのは息子が4歳のとき。亡くなった当初は『僕のお母さまは?』と母親のことをよく口にしていましたけれど、『お母さまは星になったんだよ』と言うと、子供心に理解できたんでしょうね……。いまはもう母親のことは言わなくなって、毎朝仏壇に手を合わせています。息子に朝食を食べさせた後は、学校へ送っていきます。時間があるときは迎えにも行きますが、行けないときは姪に迎えに行ってもらうようにしています。夜は2人で外食することが多いですね。時間があればもちろん夕食も作ります。息子は肉系が好きなので、肉じゃがを作ったり、すき焼きや焼肉をしたり……」
ときには息抜きのため、友人たちとお酒を飲むことなどもあるが、息子が就寝するまでには、必ず帰ってくるようにしているという。
「帰って、こちらから『今日はどうしていたの?』と聞くと、息子はその日の出来事を事細かに話してくれる。彼は、私といるときは常にそばに寄り添う感じで、いまだに寝るときは甘えてきます。そして、一緒に寝るとすぐに安心して眠りにつく。息子の寝顔を見ていると”親子の絆”を強く感じますね。いまの私を支えてくれているのが息子の存在です。今年の10月で8歳になる彼が成人式を迎えるまで12年。そのとき私は73歳になりますが、それまで頑張ろうと固く心に誓っています」