W杯での予選敗退が決定し、ザッケローニ監督(61)が退任を表明した日。夫人のフルヴィアさんは女性自身に、この4年間を振り返る手記を寄せた。

《日本代表の監督という大役を任されたとき、夫はとても喜んで、満足している様子でした。一国のナショナルチームを率いるというのは、サッカーの監督を職業とする人間にとっては、非常に名誉で、誇りに思うべきことです。それに、彼は以前からナショナルチームの監督という仕事を一度はやってみたいと望んでいたようですから、喜びはなおさらだったと思います》

日本について、監督はどんな思いを抱いていたのか。

《「日本の文化や暮らしに、非常に魅惑されている」と言っていました。彼自身、非常にまじめで仕事熱心な人ですから、そうしたところに、親近感を感じたようです。ただ食事に関してだけは、なかなか慣れることがなく、やはり、イタリア料理の方が口に合うようでした》

W杯敗退後、フルヴィアさんは夫をこう励ました。

《電話でちょっと話した程度なんですが……。声は元気そうでしたが、本当は、深く傷ついていると思ったので、慰めの言葉をかけました。「この4年間、あなたはプロとして誠意を持って、全力を尽くして仕事を立派にやってきました。あなたに課せられた責任は、十分果たしたと思います。ただ、最後に運がなかっただけよ」と、言いました。いまはただ、「お疲れ様、ゆっくり休んでください」という気持ちです》

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