「織田さんは91年の『東京ラブストーリー』以降、フジテレビとの蜜月が続いていました。しかし昨年放送の『Oh、My Dad!!』で惨敗。それから9月間、次回作の声はありません。 視聴率が取れない俳優ともいわれ始めた彼は、新天地を求めていました」(テレビ局関係者)

6月28日に放送された織田裕二(46)主演のスペシャルドラマ『奇跡の教室』(日本テレビ系)。元僧侶で借金返済のため予備校講師となった主人公を熱演した織田だが、日本テレビでのドラマ出演は初めてだったという。

「織田さんは作品へのこだわりが強く、セリフや演出の変更を要求することで有名。そのため、日テレは起用を敬遠していました。しかし今作のプロデューサーは『マネーの虎』を仕掛けた人物で、ドラマは初めて。そうした事情をまったく知らずオファーしたんです。織田さんのカラーとは違う役柄でしたが、返答は快諾でした」(日本テレビ関係者)

『マネーの虎』は、01年から04年まで日本テレビで放送されていた番組。“起業の夢を抱く一般人に出資者がチャンスを与える”という設定が人気を博した。そんな番組を手がけたプロデューサーからの衝撃オファーに応えようと変心を決意したのか、織田のこだわりは鳴りを潜めていたという。

「織田さんと仕事をする大変さは業界内にも轟いていましたから、制作陣も構えていました。ところが織田さんは『OK!』が出た後にモニターチェックもしない。そんなことは、デビュー作以来なかったことだそうです。滝行のシーンでは、水中で震えるスタッフに『俺も、もっと頑張らないとね!』とねぎらいの言葉をかけ、自らも滝の中で目が真っ赤になるまで演じていました」(制作スタッフ)

 プライドを捨てて挑んだ今回のドラマ。それだけに、織田本人も手応えを感じていたようだ。

「顔見知りのスタッフがいないことも新鮮だったのでしょう。織田さんは『これまでの俺を全部壊してくれてよかった。自分の原点に戻れた!』と笑顔で語っていました。撮影中には、口癖のように『連ドラ化したい!』とも訴えていましたね」(前出・日本テレビ関係者)

 今秋には池井戸潤原作の『株価暴落』で、WOWOWドラマに初出演する織田。新天地の織田は一味違うかも!?

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