病院のテレビで妻が見守っていたのは、裏切りと過ちを犯した夫の姿だったーー。
約300人の報道陣と約50人のファンが集結し、空ではヘリコプターも旋回する騒然としたなか、東京湾岸署の正面玄関からASKA被告(56)が姿を現した。7月3日夕方、日本中が注視していた保釈を、洋子夫人(59)は千葉県内にある病院のテレビで固唾をのんで見守っていたという。
「ASKAが着ていた黒のスーツや靴は、洋子さんから依頼された元マネージャーが、保釈直前に湾岸署に運び入れたものでした」(ASKA夫妻の知人)
ASKAを乗せたワンボックスカーを、多数のバイクや車が追跡した。
「ワンボックスカーがたどり着いたのは、六本木にある東京ミッドタウンにある地下駐車場でした。ASKAは、そこで別の車に乗り換えると、千葉県にある病院に向かったのです」(前出・知人)
ASKAが病院に到着したのは夜7時ごろ。病院の一室で、待ち続けていた洋子さんや子供たちと、実に48日ぶりになる涙の対面を果たしたのだ。
「ASKAは洋子さんたちの顔を見ると、『迷惑をかけて、すまなかった』と謝罪の言葉をかけたそうです」(前出・知人)
入院治療の方針を決めたのは妻の洋子さんだったという。‘87年6月の結婚直前、ASKAはコンサートでファンたちに、こう宣言した。
「これまで1人でしたが、これからは、2人でお互いの痛みがわかるようになれば、と思っています」
“痛みを分かち合う夫婦に”ーー、ASKAのその誓いの言葉は洋子さんの心を強く打った。
「ASKAは覚せい剤を使用しながら、栩内香澄美被告(37)との不倫を続けていました。薬物使用と不倫という二重の裏切り行為でしたが、洋子さんがASKAを見捨てなかったのは、ASKAの27年前の誓いの言葉を胸に刻んでいたからなのです」(前出・知人)