都議会でのセクハラやじ問題、肉食女子を超えるという「猛禽女子」、東京オリンピックとカジノ誘致の影響でコンビニからエロ本が消える……取り上げる話題のジャンルはとにかく多彩。政治からエンタメ、男女のあれこれまで、大人が気になる情報なら何でもOKな『大竹まことの金曜オトナイト』(BSジャパン・金曜午後10時54分〜)。深夜に差しかかるひととき、“裏ワイドショー”とでもいうべき、ギリギリのネタが展開され評判を呼んでいる。司会を務める大竹まことに話を聞いた。
「整形手術をして、麻酔からまだ十分に覚めてない中村うさぎにインタビューしたり、死刑囚による衝撃的なアートを紹介したり……。ほかじゃ絶対やらないことをやってますよ。医者に止められたにもかかわらず手術に踏み切った、うさぎの潔さは迫力あったねー」
番組には、タブーや壁はない。大竹本人とプロデューサーが面白いと思ったら、どんなことでも取り上げる。
「世の中って、決して『4人家族で年収450万円』みたいな“平均”の家庭だけでできているわけじゃない。いろいろな状況の人、何かをせずにはいられない人、マイノリティの立場の人、そういうバラバラの人たちがいて、成り立っている。そういった人たちがいるのは間違いない事実でしょ? だから、彼らの声を拾うことは大事じゃないかと思うんですよ。これも、BSだからできたことだろうね」
かつては地上波でも人気だった、深夜の大人向け情報番組。だが、さらに過激な発言が行き交うネットの登場で、その存在は大きく変化した。
「昔は、テレビの発言は流れたら消えるものだった。今は発言を文字に起こす人もいるし、それをもとにネットでいろいろ言う人も多い。でもオレたちは、番組で顔を出して発言してる以上、自分で責任を取らなきゃいけない。たとえ、言ってることが下ネタでもね(笑)。この番組の理想は、地上波とネットの中間にある過激なネタを持ってきて、ネットにいるヤツらを番組に引っ張りだすこと。もちろん、地上波にいる視聴者も持ってくる。どんなネタでも、グイグイ肉薄するつもりでやっていくよ!」