ラメ入りのグレーのストッキングは無惨にも伝線し、左膝裏には大きな穴が――。

 10月3日、弁護士2人とともに、東京地裁に出廷したさとう殊緒(41)は異様な雰囲気を漂わせていた。元所属事務所『プチスマイル』の菊池玲子社長(52)から、借金返済と損害賠償を合わせて約2千700万円の支払いを求められた裁判の証人尋問で、この日、さとう本人が初めて法廷に立ったのだ。

 さとうは、原告側の主張に反論。また、5年前には菊池社長から「会社が大変なので給料を下げます」と、160万円あった月給を83万円に下げられ、自分も損害を受けていることを訴えた。

 1時間半にわたった反論を終えて、外に出てきた彼女を、本誌は直撃した。

 ――いまはどんな生活を?
「(恋人とかは)全然。特に結婚するとかそういうのもないので……。2カ月後には42歳なんだよね、私も。ババアなんで(笑)。頑張りたいけど、そんなに欲張ってもいません(笑)」

 約20年間、さとうと共に歩んできた菊池社長は、この日の証人尋問をどう感じたのか。
 ――さとうさんのストッキングがボロボロでした。苦労してるのでは?
「そういうところは、昔から無頓着でしたからねぇ……」

 生活苦からあんな服装で出廷してきたわけではない、と最後までさとうをかばった。訴えてさえ、親心を見せた。裁判は次回で結審の予定。来年早々にも判決が出ることが予想される――。

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