9月30日、宮沢りえ(41)が出演する舞台『火のようにさみしい姉がいて』の東京公演が終了した。9月23日に母・光子さん(享年65)が亡くなってから1週間、悲しみをひた隠しながら舞台に立ち続けたというりえ。彼女にとって感慨深い公演となったようで、18時から行われた中打ち上げにも彼女は参加していた。
場所は舞台会場の東京・渋谷のBunkamuraシアターコクーンからほど近い小料理店だった。
「ここはおじいさんとおばあさんが2人で切り盛りしていて、その“おふくろの味”にはファンが多い。公演が終わった後に足を運んでいた俳優さんもいるなど、今回の舞台関係者にとっても“憩いの場”なんです。カウンターと小上がりの座敷が20席もないくらい小さなお店で、この日は貸し切り状態でした」(舞台関係者)
一部では、舞台の決起集会が行われなかったことなどを理由に“共演者のりえと大竹しのぶ(57)の関係が冷え切っている”とした週刊誌報道もあった。だがこの日、大竹や同じく共演者の段田安則(57)も参加していた。
「決起集会が行われなかったのは、りえさんがママのことでいっぱいで、それどころじゃなかったからでしょう。それに、大竹さんも92歳になるお母さんの介護が始まっていたんです。お母さんは転倒したことで左肩を骨折し、それを機に大竹さんが面倒を看ていました。この夏にも体調を崩して食事を摂れなくなったそうで、仕事に介護にと奔走していました」(前出・芸能関係者)
そんな大竹だからこそ、母を亡くしたりえの気持ちが痛いほどわかったのだろう。この日も、酒の場を盛り上げていたという。
「りえさんは周囲に気を使ってか、母・光子さんの話をしませんでした。だから、大竹さんもあえて光子さんの訃報について触れることはしませんでした。みんなで楽しく飲みながら、これからの演技について語り合っていたそうです」(前出・舞台関係者)
20時すぎ、りえの所属事務所の車が店の前に止まる。だが彼女はその後も出てくることなく、30分ほど大竹らと話に花を咲かせていた。店を出てからも名残惜しそうにしているりえ。それでも最後に笑顔を見せると、娘の待つ家へと帰っていった。