「我が家では“おもろい”が大事。1番おもろいのが妹で、次が母親。3番手に淳平と弟が並びます。その次が私!? いえ、飼っているネコのほうが上と言われます」と記者を笑わせたのは、来年4月の大阪府吹田市長選への立候補を表明した後藤圭二さん(57)。

実は彼、お笑いコンビ『ジャルジャル』後藤淳平(30)の実父なのだ。突然の出馬宣言の理由を聞くと、彼はこう答えた。

「これまで私は吹田市役所に35年勤めてきましたが、市の現状を何とかしなければと思っていました。定年まであと3年半。そんなときに自民党から推薦をいただきまして。最初はとんでもないと断りましたが、あまりの熱意に決断をいたしました」

 そんな父の出馬宣言に、息子・淳平は何と言ったのか。

「前に淳平が突然『高校卒業後は芸人になる』と言ったとき、私は『ほー、そうか』としか言いませんでした。だから、今回もまったく同じ。私が出馬を伝えても、淳平はスマホをいじりながら『ほー』としか言いませんでした(笑)」

そんな笑いを絶やさない圭二さん。今回の選挙も“お笑いパワー”で押し切るかと思いきや、一転して真面目な顔つきでこう語った。

「家庭と選挙は別ものです。息子が選挙応援?ありえません。そんなことをしたら、真面目に吹田市のことを考えている方に失礼ですから。軽はずみな思いで出馬したと思われては、私も不本意です。今の吹田市は市長と行政、市議会のコミュニケーションがうまく取れていません。私は、本気でそれらを何とかうまく連携していきたいと考えているんです」

 圭二さんは子供たちに「相手がイヤなことをするな」と教えてきた。そんな彼は“お笑いとは人の気持ちをくみ取るところから始まる”と語る。

「おもろい話をする際、真正面から言いたいことを主張してはいけません。相手の気持ちを理解し、オチをつけて話さなくてはいけない。それは、政治も同じです」

 お笑い同様、市民の立場に立った政治ができるか!?

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