年下男性との恋、シングルマザー、女の友情、家族、不倫……。多くの“オトナ女性”を共感させてきた、連続ドラマ枠・NHK「ドラマ10」。

 現在放送しているのは、40代の対照的な2人の女性の体と心が入れ替わり、隠されていた心の内が明かされていく『さよなら私』(火曜22時〜)。幸せな家庭を持つも、親友・薫(石田ゆり子)と心が入れ替わってしまうという難しい役柄・友美を演じている永作博美(44)。彼女は作品にちりばめられたキーワードを、次のように語る。

【40代女性】
「私も同年代だし、『わかる!』っていうことがたくさんありました。40代という年齢も若いころとは違って経験値がある。その分、内容も濃厚になりますし“入れ替わり”によって、より40代女性の心の内に食い込んだドラマに」

【女の友情】
「友美と薫は『あんたなんか嫌い』とか、40代では絶対にしないような激しい口げんかもします。日常ではなかなかできないからこそ、ドラマで楽しんでいただけるのでは」

【家族】
「友美は最初に『おだやかにジタバタしないで暮らしていきたい』と、ポロリと、しっかり言っているんです。本当にそうだなって思いますね(笑)。友美の家族はとても幸せだと思うんですけど、いろいろな要素が含まれていますから……」

【不倫】
「誰でも家庭に入れば、幸せもつらさもあると思います。友美は、それ以上を求めないというか、自分の置かれた環境に納得するよう考える人。でも、夫婦間で気になることがあって、今回ばかりはそうはいかなかったんでしょう」

 彼女はこのドラマの見どころついて、こう話す。

「私が演じている友美の、薫に対する思いは『なにをとっても正反対なのに、大好きなんだよね』というセリフに始まるんですけど、はじめはよくわかりませんでした。でも、のちのちに2人が親友になったただならぬ理由がわかります。すごく細くて、なんとか切れないようにつながっていた糸が、入れ替わって相手のことがわかるようになって、考えるようになる。そこから濃厚に友情が深まっていきます。奇想天外な話なのに、どんどんリアリティが出てくる不思議なドラマですよね」

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