「娘は現在8歳で、小学校の2年生。とても明るくて、ひょうきんな子で、私の仕事のことも、彼女なりに理解しているし、生活の面でも大概のことは自分でできるようになっています」
そう語るのは、11月8日から公開される映画『花宵道中』で20年ぶりに主演を務める安達祐実。’09年の離婚から5年半、働くシングルマザーとして抱えてきた悩みをこう明かす。
「うちは母子家庭。娘との生活を守るためには、私が頑張って仕事をするしかない。それでも娘と一緒にいる時間が少ないという葛藤や罪悪感は常にあります。だから、娘と一緒にいるときは心がけてスキンシップするようにしています。あとは、うやむやにしたり、うそをついたりしないで話すべきことはきちんと話しています」
今回の主演映画では、濡れ場などのハードなシーンにも挑戦した安達。出演に当たり、長女にはどんな話をしたのか。
「『花宵道中』については詳しい話はしていません。でも、子供たちが見られる映画ではないけれど、周りの大人たちが何か言って、それが子供たちに伝わって、娘が何か言われることがあるかもしれない。そう思ったので『ママのことで何か言われることがあるかもしれないけれど、ママがお仕事としてやっていることだから。気にしなくていいし、もし何かいやなことがあったらママに言って』という話はしました」
さらに長女への思いを、安達はこう続ける。
「娘の場合、”女優の子”として生まれてきたことで、いじめに遭ったり、いやな思いをすることは、もしかしたらほかの子供たちより多いかもしれない。でも、そうしたことは自分の宿命と考えて乗り越えていってほしいし、私も母親として、彼女が乗り越えていけるようサポートしていかなければいけないと思っています」
5年半のシングルマザー生活は、母を一層強くした――。