11月5日夜、青山・ビクタースタジオから出てきたのは桑田佳祐(58)だった。革ジャン&ジーンズに珍しいメガネ姿。この日は、年内に9年ぶりに発売するオリジナルアルバムのレコーディングを行っていたようだ。
年末には、こちらも9年ぶりの年越しライブも予定されており、まさに“完全復活”だ。本誌目撃の3日前の11月2日には、桑田の紫綬褒章受章が発表されたばかり。ロック界からは初の受賞だという。“異例”の出来事に、彼自身も驚きを隠さなかった。
《デビュー以来ずっと目立ちたい一心で、下劣極まりない音楽をやり続けてきた私が、このような高貴な章をいただけるとするならば、そんな音楽を喜んでくださったたくさんのファンの方々と、大衆芸能を導いて来られた数多の偉大なる先達たちのおかげであると、心から感謝いたしております》
賛否両論がある桑田の“下ネタ趣味”を諦めとともに受け入れてきたのは、“原坊”こと妻・原由子(57)だ。だが、’10年に桑田が食道がんの切除手術を受けて以来、その姿勢は“諦め”から、より積極的な“応援”へと変化しているという。雑誌のインタビューで、原は次のように語っている。
《時にはちょっとエッチなことや過激な歌で世間様に眉をひそめられるかもしれないけれど、『そんな時は一緒に怒られましょうね』という気持ちです(笑)》(『Switch』’13年8月号)
もちろん原坊の献身は“下ネタ擁護”ばかりではない。前出のインタビューでは、さらにこう語っていた。
《(桑田の)健康管理や音楽活動の上でも全力でサポートしたいと思っています》
彼女言う“桑田の健康管理”について、前出の音楽関係者はこう明かす。
「日々の食事での栄養バランスへの配慮はもちろんのこと、体力づくりのサポートも始めています。最近では、桑田さんが早朝にジョギングを始めたそうですが、原さんも彼を見守りながら伴走しているそうです」
夫・桑田の紫綬褒章受賞は、献身を続けてきた原坊にとっても何よりの勲章に違いない。