11月19日、アルバム『演歌名曲コレクション20〜ちょいときまぐれ渡り鳥〜』を発売する氷川きよし(37)。

「僕のキャラとはかけ離れた、どちらかというと、50〜60代の方がしみじみとお酒を飲みながら、という演歌を歌わせてもらって、また違った氷川きよしを表現できたかなと思います」

 こう語りながら、この撮影日の氷川はちょいちょいと“変顔”をはさんでは、おどけてみせる。「無防備な感じっていいですね」と話すと……。

「無防備って、何でしょうね。スキがあるってこと?そういう意味では、僕はいつも(笑)。ステージのときも、トークでかみまくったり、つい、おやじギャグはかり言いたくなったり。キメたほうがいいとは思うけど、抜けているみたい……完璧主義でいきたいけど、なかなかできないみたいです」

 とはいえ、ひとたび歌い始めたら、世界が作り込まれ、作り上げられていく。

「歌っているときは“氷川きよし”になっているから……それは。でも本当にそのときぐらいかも。プライベートでは、なるべく“氷川きよし”だと思われたくないし、気をつかわれると、ちょっと孤独感がわいてくるんですよ。年配のおばちゃんとかにズケズケ言われるのが、けっこう好きっていうか(笑)」

 コミュニケーションをとり、わかり合っていくためには、ちゃんとケンカもしたいという。

「今、信頼できる友達を10人作りたいと思っていて、世代を問わず、心を許せる相手、腹を割れる人。年を重ねていくと、ただ飲んで騒いで終わりじゃなくて、人生のビジョンを建設的に話せる人と接しないと、成長がないと思うんです。40〜50歳になったとき、内容の濃い人間でありたいから。葉っぱみたいな、薄っぺらにはなりたくないなあ、って。なぜか葉っぱ(笑)」

 と笑いながら、スキを見せた。

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