「普通、マンガの映画化はうまくいかないことが多いんですけど、原作者から見て、これは120点の出来です!わりとテキトーに描いたマンガなのにまさかの映画化!しかも能年ちゃんが主役!!」

 そう話すのは、12月27日封切りのお正月映画『海月姫』の原作者で、マンガ家の東村アキコさん(39)。この映画は、『あまちゃん』『ホットロード』に続く能年玲奈の主演作であり、豪華共演陣、主題歌はSEKAI NO OWARI、音楽担当が前山田健一(ヒャダイン)と、話題要素がてんこもりの作品だ。

 東村さんは、家族やマンガのアシスタントさんたちを連れ、何度も撮影現場を訪れたとか。そんな撮影現場を東村さんがレポートしてくれた。

【女優さんたちもビックリのダサい衣装……】
 能年に撮影現場で初めて会ったとき、思わず出たのが「女優さんに、こんなカッコさせてごめんなさい」という謝罪の言葉。

「トレーナーにダサいスカートはいていたりする主人公ですから。でも、能年ちゃんは『いやいや、衣装がこれなら、楽なんで』って。オタク女子役はジャージーとかパジャマ姿が多いんですが、逆にそれがよかったみたいです」

【ごっちゃんが「役者デビューを果たす」】
 東村さんを大ブレークさせた子育てエッセイマンガ『ママはテンパリスト』に登場する、一人息子ごっちゃんも、もう小学3年生。学校の友達も連れてロケ見学に行ったところ、スタッフのはからいで、子供たちもエキストラとして参加。ごっちゃんは「500円を渡す客役」に挑戦したのだが……。

「オールカットです!(笑)実際に映っていたのは、ようやく後ろ姿だけ。でも、製作サイドには『よくぞカットしてくれました』とお礼をいいたいくらいです。そんなに簡単に映画に出られて、みんなからチヤホヤされたら勘違いしてしまいますから」

【“アツい現場”を見て断り切れず女優デビュー】
 あるシーンには、東村さんも出演している。もともとは観客にまぎれて拍手をしているというチョイ役の予定だったが、突然スタッフから「セリフを用意したんで」と台本を渡されてしまった。

「そんなの無理じゃないですか。『私、演技なんてできません』と言おうとしたんですよ。でも、当日は激烈にピリピリしていたんですね。『今日、このシーンを撮らないと間に合わない』というくらい時間も押していて、撮影を止めるわけにもいかない雰囲気。それで私の女優魂に火がつきましたが――。『う〜ん、次はないか』という感じですかね(笑)」

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