「お仕事がある、ないにかかわらずウィークデーは必ず午前5時過ぎには起きています。それから、末娘(10)のお弁当を作って、彼女を起こして身支度させて、朝ごはんを食べさせて、車で駅まで送っていきます。大急ぎで家に戻って、上の2人の子供(長女=15、長男=11)のお弁当を作って、朝ごはんの準備。2人を起こして、朝ごはんを食べさせて学校へ送り出す――私は、これを『リレー』と呼んでいます(笑)」
そう日頃の生活を明かすのは斉藤由貴(48)。女優として活躍するかたわら、そのママ奮闘は一般の主婦と変わりがないという。
「子供たちと夫を送り出したあと、仕事がなければ掃除や洗濯をしたり、家の近くにあるスーパーへ行って、食料品や日用品を買ったりもします。もちろん晩ごはんも作りますよ。仕事にかかりきりのときは隣の区にある実家の母に子供たちのことを頼みます。夫(50)は、家事は手伝ってくれませんけど、私の仕事にはとても協力的。周りから『斉藤さんは、仕事と家庭をきちんと両立させていますね』ってよく言われますけど、実家の母や夫の手助けがあって、なんとかやり繰りしている。私一人で両立はとても無理ですね」
彼女が2歳年上の一般男性と結婚したのは94年12月。28歳の時だった。その後も女優生活を続けながら、3児ママとしても手を抜かずやってきた。子供たちからは、さぞや“自慢のママ”かと思いきや……。
「母親としては、自他ともに認めるダメママで(笑)、娘たちから『お母さんらしくない』『もっと母親らしい格好をして』とかよく言われます。私は家でミニスカートをはいたり、けっこう露出系の服を着ますし、私の言葉遣いも『友達のママとはぜんぜん違う』そうで、ダメママらしいです(笑)。芸能界には、お子さんを有名校の付属幼稚園に入れるなど、とても教育熱心な方がいらっしゃいますけど、そういう意味でも、私はダメママかもしれません。下の娘は、将来『女優になりたい』と言っていますけれど、子供たちには『自分の好きな道を見つけて進んでいきなさい』と。突き放しているようですが、子供たちが好きな道を進むために必要なバックアップは可能な限りしてあげたいと思っています」
デビューから30年。そしてママになって15年。彼女の奮闘の日々は、まだまだ続きそうだ。