5月にデビュー20周年を迎えるミッチー(45)。ミュージシャンとして、俳優として、常にキラキラし続けてきた“不思議な個性”のミステリアスな素顔に迫る――
「たくさんのすばらしい方との出会いがあって……。僕はきっとそういう引きが強いというか、出会いの運があるって、つねに思うんです」
こう語るミッチーが敬愛する先輩から学んだことを、教えてくれた。
〈美輪明宏〉さんから、勉強し続ける、ということを。
美輪明宏主演・演出作品で初舞台を踏んだミッチー。「千秋楽で一言、『勉強をし続けること』と。空間を支配する技術や想念をコントロールする大切さなど、表現者の心得をいただきました」
〈水谷豊〉さんから、「結果で出す」という男気を。
杉下右京(水谷豊)の相棒・神戸尊役で出演。「水谷さんは現場の状況を広く見て理解しつつも、あえて多くを語らない。世間話で笑った後で、驚くようなことをやってのけちゃうんです」
〈忌野清志郎〉さんから、大人になるほどチャーミングになるべきと。
’02年、音楽ユニット『ミツキヨ』で、シングル『強烈ロマンス』をリリースしている。「チャーミングになるって、それこそが処世術で、人を不快にさせないコツみたいなもの。今でも心が疲れたとき、『キヨタンに会いたい』って思うんです。いろんなことを笑い飛ばしてくれたなあ」
〈唐沢寿明〉さんから。「他人の目のほうが正しい」という言葉を。
’02年の大河ドラマ『利家とまつ』で、前田利家役の唐沢と共演した。「唐沢さんが昔、人から『革ジャンじゃなくてポロシャツを着ろ』と言われ、いやいや着たら売れたって。つまり、役者という仕事はサービス業で、サービス精神がなきゃ、生き残れないってことだと思います」
一方、その親友・唐沢寿明は「ミッチーってこんな人」と語る。
「彼の芝居を見て、やるな!って思ったのは、死に方がきれいなところ。映画『CASSHERN』の内藤薫の死に方は最高です。頭もよく、一緒に飲んでいて、キレイにお酒が飲めるのがいいですね。今後も演技を続けていって、ぜひ、キラキラしたオヤジを見せてください(笑)」