「息子の卒園式では、幼稚園が子供たちにマントのようなものを貸してくれたんです。みんなでそれを着て、空に帽子をポンと投げ上げるんです。海外の大学の卒業式みたいですね。寅之輔も一生懸命練習していて、本番でも上手にできました」と語るのは、大河内奈々子(37)だ。3月20日に長男・寅之輔くん(6)が幼稚園を卒園した大河内。彼女は、’12年に夫と離婚。だが、その後の生活の心の支えとなったのが、長男の存在だったという。
「当時はすごく悩んでいました。でも、寅之輔を見ているとすごく前向きになれたんですよね。『この子がいるから』って。それに、日々子供の成長を追いかけていくのが大変で、悩みっぱなしではいられなかった。子供が笑顔で『ママ!』って声をかけてくれることで本当に救われました。まだ息子は小さかったので、パパがいなくて寂しがることはなかったです。今でも前のパパの話は普通にしますし、定期的に会ったりもしていますよ」
離婚から2年後の’14年8月、彼女は再婚。お相手は、4歳年下の一般人男性だった。
「息子も新しいパパと仲良くしていますよ。卒園式には、私と新しいパパと寅之輔と3人で行きました。幼稚園での3年間、いろんな出来事を思い出し、感慨深かったですね。園長先生も、卒園式の前日には『明日が来て、お別れするのが寂しい』とおっしゃっていました。そういう先生がいる幼稚園に通えることが出来て本当に良かったな、と思いました」
だがひとつの節目である卒園式を終えて、大河内にはある想いが……。
「もうちょっと小さい子供のままでいてほしかったなと思うところもあるんですよ。もちろん、本当はそれじゃ困るんですけど。私自身はこれまで精一杯、息子のために尽くしてきたと思うんです。それでも後になってみると、もっとああすれば良かったという思いは残るんでしょうね。小学生になる寅之輔に『将来何になりたいの?』と聞くと、『警察官』とか『スパイダーマン』とか言っています。まだ小さいから漠然とした夢の話ですけど、将来、息子が本当にやりたいことがができたら、精一杯応援してあげようと思っています」