4月22日夕方、愛車のハーレーに乗っていた萩原流行さん(享年62)は警察の護送車と接触して転倒、後続の車両にひかれて、死亡した。萩原さんは’91年、妻・まゆ美さん(62)は’88年にうつを発症し、夫婦で闘病を続けていた。

「萩原さんが13年1月から今年4月まで、4度も交通事故に関係していたことから、“緩慢なる自殺か”とも報じられました」(芸能関係者)

 しかし萩原さんは今年2月中旬、本誌のインタビュー取材中に、飼い猫のチャチャを抱きながらこんな夢を語っていた。

「実は海外で仕事をしようかと思っているの。日本と行ったり来たりで?いいや、日本には戻ってこないで、半永久的に向こうに住むつもりなんだ。日本の仕事はいっさいしないで、パスポートの書き換えのときだけ戻ってくるというスタイルだね。まぁ検疫も可哀そうだし、中国は猫にとって住みやすいところじゃないけど……。あっ、オレいま中国って言っちゃった?まだナイショにしていてね(笑)」

 夫婦の闘病はすでに27年。“妻や猫たちと中国に移住すれば、病状も回復するのでは”と考えていたようだ。萩原さんは昨年、中国のドラマ『東方戦場』の撮影に参加した。

「今年5月から1年にかけて放映予定です。中国政府肝いりの歴史ドラマで萩原さんは満州事変を決行した軍人・板垣征四郎役でした。萩原さんは撮影のため1カ月ほど中国に滞在したのです」(『東方戦場』に出演した日本人俳優)

“中国移住”を萩原さんのマネージャーに改めて聞くと、「家を探すなど、まだ具体的な段階ではありませんでしたが、中国での仕事は楽しかったようで、“移住”は萩原の夢だったと思います」と語った。だが何か予感があったのだろうか。前出の急逝直前のインタビューで萩原さんは、数年前に亡くなった愛猫への思いも明かしていた。

「小鉄は何でも僕たちの心を読んでいたコで、僕にとって神だったな。もうあの世で会うしかないけど……」

 移住の夢は叶わなかったが、萩原さんは愛猫との再会を喜んでいるだろうか――。

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