「(女優デビュー後)常時5〜6本の作品をかけ持ちしていて、映画1本を2週間で作っていました。だから、忙しいったらありゃしない。20歳のときが最多で、年間22本。でも、私だけではなく、当時の人気俳優・女優たちはみんな同じ状態なのよ」

 こう語るのは、今年で芸能活動60周年を迎える浅丘ルリ子さん。’55年、映画『緑はるか』のヒロイン・ルリ子役で銀幕デビュー。その後、多数の作品でヒロインを演じ日活の看板女優に。現在は活動の場を舞台に移し、精力的に活躍している。

 そんな浅丘さんが、昭和の大スタートたちとの華麗なる交遊録を語ってくれた。

【石原裕次郎】
「裕ちゃんは日活の1年後輩。日活から石原プロに6年間お世話になりましたし、仕事でもプライベートでも多くの面で支えになってくれました」

【小林旭】
「私が旭さんと付き合っていたのは20歳のころ。父の反対もあって結婚はできませんでしたが、愛した人のひとり。今でも仲よしですし、共演もしていますよ」

【高橋英樹】
「日活デビュー直後の英樹の面倒を見ていたの。英樹は私がいなくても、『高橋です。お食事させてください』と、私の家に勝手に出入りしていたのよ!」

【渡哲也】
「渡くんのデビュー当時は、緊張してセリフも全然言えずじまい。そりゃそうよね。いきなり石原裕次郎さんと私の間に挟まれて演じなきゃいけなかったんだから」

【岩下志麻】
「松竹映画『嫉妬』には、私が酔って志麻ちゃんに水を口移しで飲ませるシーンが。女性と初キスだったけど、口紅がべちゃっとして気持ち悪かったのよね(笑)」

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