「今日子ちゃんは、三姉妹の末っ子でね。長女の葉子ちゃんは年が離れていることもあり、よく妹の世話をしていました。実は、その葉子ちゃんが亡くなったんです」(小泉家の知人)
神奈川県厚木市にある小泉今日子(49)の実家。そこから目と鼻の先にある寺に、彼女の父・信廣さん(享年64)が眠る墓がある。その墓誌には、《平成二十六年十一月三十日。俗名葉子》と掘られたばかりの名前が刻まれていた。小泉が愛してやまなかった最愛の長姉・葉子さんが昨年11月、密かに天国へと旅立っていたのだ。
「葉子ちゃんはまだ56歳という若さでした。ずっとがんを患っていたそうです。子供もいて、2人の孫にも恵まれたと喜んでいたのに……。葬儀は12月上旬、本厚木駅近くの斎場で行われました。参列者は家族らごく近しい人たちだけでした。今日子ちゃんや二番目のお姉ちゃんは前から覚悟していたのか、気丈に振舞っていました」(前出・知人)
小泉が東京でひとり闘い続けるなか、長女として地元を守ってきた葉子さん。母親が女手ひとつで営んできた地元のお好み焼き店も10年ほど前に継ぎ、数年前まで切り盛りしてきた。その存在は、小泉にとって“心の支え”だった。93年12月11月に父・信廣さんが心不全で他界したときも、葉子さんは病床の父を献身的に看病していたという。
「今日子ちゃんも多忙なスケジュールを縫って実家に戻っていましたが、お姉ちゃんは近くに住んでいたこともあって率先して父親の世話をしていました。それでも、お父さんは日に日に弱っていく。死期を悟った彼女は覚悟を決め、自分の娘と今日子ちゃんを連れて、お父さんの墓探しに奔走していました。親の野辺送りをしなければならないのは、これ以上ないほど辛いことだったはず。それでも葉子ちゃんは涙を堪え、自宅近くに“安住の地”を見つけたんです。彼女は今、そのお墓でお父さんと一緒に眠っています」(前出・知人)
そんな長姉の密葬には、今年3月に親密報道のあった俳優の豊原功輔(49)の姿もあったという。このときから豊原は小泉のことを献身的に支えていたようだ。最後の瞬間、小泉はそっと目を閉じ、何かを祈っているようだったという。
「葉子ちゃんにとって、今日子ちゃんは自慢の妹。コンサートにも足しげく通っていましたし、13年に大ヒットしたNHK朝ドラ『あまちゃん』も毎日楽しみにしていました。彼女が芸能界の第一線で輝き続けること。それは、ほかならぬ葉子ちゃんの願いだったんです。今日子ちゃんが訃報を隠して仕事に打ち込み続けたのは、天国のお姉ちゃんへの『これからも頑張って行くから』というメッセージだったのではないでしょうか」(前出・知人)