NHK朝ドラ『まれ』のパティシエ役が好評のドランクドラゴン・鈴木拓(39)。先日、新聞のインタビューで、父親の営む居酒屋が閉店することを持ち前の毒舌でこう明かした。
《どうも味がよくないようです。父親は接客が好きじゃない。嫌いな客が来ると逃げちゃうんですよ。(中略)子供から見ても、経営能力がない》(日経新聞5月19日付夕刊)
父親の居酒屋は、神奈川県海老名市にある。15年前から夫婦で切り盛りしてきたという。記者が店を訪れると、父・鈴木信雄さん(66)、母・夕美子さん(61)夫妻が、こころよく取材に応じてくれた。「息子は“売り上げが芳しくないから”と言ってますが、じつはお父さんが体調を崩してしまいましてね……」といきなり驚きの真相を語り出したのは、夕美子さんだ。
「去年9月に胃潰瘍になりまして、入院したんです。そのとき吐血もして……。その後も体調が悪かったんですが、今年1月に胃がんが見つかったんです。これから詳しい検査をするところなんですよ」
父の急病を知った鈴木は、どんな反応だったのか。
「心配して、頻繁に連絡をくれましたよ。入院した時も、駆け付けてくれました。『お父さん大丈夫か?』って。息子が『店を閉めたら?』と心配して言ってきてくれたんです。それで一旦、店を閉める決心がついたんですよ」(夕美子さん)
信雄さんも、そんな息子についてこう語る。
「息子は優しいんですよ、親思いで。私の体調を気遣って何度もメールしてきてね」
鈴木が熱演中の朝ドラ『まれ』。後輩に追い越されても頑張るパティシエ役に、“息子の素顔がダブる”と夕美子さんは言う。
「なんか本人に似ているような気がして……。息子に才能があって芸能界にいるとは思っていません。じつは努力家なところが(演じている役と)似ているかなって。あと、どこか抜けているところも(笑)。だから、あの役は“素”で演じていると思っています」
これから、鈴木を見る目がちょっと変わってしまいそうな両親の告白だった――。