「『紅白』出場後の今年1月に出した新曲のシングルCDは、わずか2万枚ほどの売り上げで惨敗しました。続けて出したカバーアルバムも同じような数字だったんです」

 再び4カ月の“雲隠れ”――。近況がまったく聞こえてこない、中森明菜(49)。その理由を、長年、明菜を取材し続ける芸能リポーターの城下尊之さんはこう話す。

「新曲が売れなかった理由を、制作サイドが、こう結論づけたというんです。それは、『紅白』とその後の特別番組に、明菜が出演してしまったこと自体がよくなかったということ。 2つの番組で明菜の姿を見たファンは、『あれ? 病気と聞いていたのに、意外と元気そう』と、拍子抜け。“私たちが明菜を応援してあげなきゃ!”と思っていた熱烈なファンたちが、一種の“失望感”を味わい、それが売り上げに影響したというんです」

 ファンを大切にしてきた明菜。彼女は体調も完全に回復していないなか、米国からの“紅白生出演”までもやりとげた。それなのに――。皮肉にもその自分が姿を見せたことが“裏目に出た”と言われたら、彼女は心の中でこう叫んだに違いない。

《ならば、私はどうすればよかったの! 一度姿を見せてしまったら、もう私は要らない女なの……?》

「重荷に耐えかねた彼女は、『紅白』出場以前の“最悪な状態”に戻ってしまったと、僕は聞いています」(前出・城下さん)

 歌姫の“千切れた心”。その傷は深く、悲しい――。

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