昨年、TBSとWOWOWが共同制作した西島秀俊(44)主演ドラマ『MOZU』。その続編で11月に公開される劇場版『MOZU』の打ち上げが、6月上旬、都内のパーティ会場で行われた。
午後6時半の開宴を前に、出演者が続々と会場入り。なかには、今作から参戦した松坂桃李(26)の姿も。そんななか、最後に現れたのが西島だった。
「劇場版ではビートたけしさん(68)が出演していることも話題のひとつですが、これは西島さんたっての希望で実現したものでした。というのも西島さんはテレビや映画で干されていた時期があったのですが、たけしさんが02年公開の映画『Dolls』で抜擢したんです。西島さんはそれがきっかけで、再び飛躍のチャンスをつかむことができた。以来ずっと彼は『不遇な時代を助けてくれた』と感謝し続けていたそうです」(映画関係者)
そんな西島の直訴を受け、スタッフがたけしにオファー。それが出演に繋がったのだ。
「西島さんには恩返ししたいという願いとともに『13年間での成長を見てほしいという』という思いもあったようです。だからたけしさんが快諾してくれたことを知ると、西島さんは大喜び。さらには『たけしさんは多忙な方だから、僕がケガでもしてスケジュールを狂わせたら大変だ!』と一層筋トレに励むようになったそうです」(前出・映画関係者)
そんな思い入れの強い作品だけに、打ち上げでも西島は力強くこう語っていた。
「ドラマ終了から半年しか経っていないのに、また劇場版として『MOZU』に戻ってこられたことを、とても嬉しく思っています。これが自分の代表作と自信を持って言えるくらいこの作品に賭けてきました。その思いは、誰にも負けません!」
力のこもった挨拶に、会場からは拍手喝采。西島もよほど気分が良かったのか、かなりハイペースで飲み続けていたという。午後9時を回ると、出演者たちは二次会へと移動。結局、二次会が終了したのは、夜中の3時過ぎだったという。
成長した姿を見せることで、13年前の“恩返し”をようやく果たした西島。その誠実さが、周囲の人々を惹きつけているのだろう――。