「役者同士のチームワークが作品に反映されると思っているので、コミュニケーションを大切にしています。といっても、ただ飲みに行くだけなんですが。そういう意味では、今回の『リスクの神様』は楽しくできるメンツですね」
そう話すのは、さまざまな役を演じてきた堤真一(50)。最近では、『マッサン』(NHK)で演じた豪快な関西弁の社長役が記憶に新しい。そんな彼が次に挑むのは、7月スタートの『リスクの神様』(フジテレビ系・水曜22時〜)。意外にも、フジテレビ系連続ドラマの主演は本作が初だ。
よい作品をつくるために、共演の役者と飲みに行くことを、自分の決め事にしているという堤。
「この間舞台をやったときそうだったんですが、最近の若い人は、仕事が終わったらすぐ家に帰ってしまって、あまり飲みに行ってくれないんです。僕は誘ってくれるのをずっと待っているんですけどね(笑)」
最近の若い役者への不満(!?)を語る一方で、自身の若いころのことを、“クソ生意気”だったと評す。
「20代のころは、基本的に舞台を中心にやっていました。当時はやっていたトレンディドラマの出演オファーをいただいてもお断りしていて。生意気にもめちゃめちゃ仕事を選んでいたんです。ドラマは脚本を読んで面白いと思えるものだけ。“連続ドラマ=人気者になる作品”と当時は思っていて、そういうのは自分には向かない気がしていましたから」
『リスクの神様』は、危機管理の専門家・西行寺(堤)が、トラブルに巻き込まれた企業や個人を救う本格社会派ドラマ。共に働くかおり(戸田恵梨香)の成長も描かれる。
「今回はセリフが多くて覚えるのが大変で恵梨香に迷惑をかけるかも。その分、肩とかおもみします(笑)」