7月22日から始まったアイスショー『THE ICE』で“復活”を果たした浅田真央(24)。5月に現役続行を発表して以来初となるこのショーで、浅田はソチ五輪銅メダリストのカロリーナ・コストナー(28)、バンクーバー五輪銅メダリストのジョアニー・ロシェット(29)と競演。会場を大いに沸かせた。
「浅田とコストナーは二度の五輪を戦ってきた盟友ですが、それ以上に強い絆があるのです。4年前のグランプリファイナルで優勝候補だった浅田は、本番直前に母・匡子さん危篤の報が入り、急きょ帰国することに。それを聞いたコストナーは激しく動揺し、号泣する姿も目撃されていました。匡子さんが亡くなると、彼女は浅田に『必ずリンクに戻ってきて!』とメッセージも送ったそうです」(フィギュア関係者)
そんな2人が久々の再会を果たしたのが、6月中旬。今回のショーの打ち合わせのため訪れた、カナダ・オンタリオでのことだった。
「再会の第一声は、コストナーから浅田への『現役復帰した感想はどう?』という問いかけでした。浅田が『I‘m enjoy and happy!』と答えると、彼女は笑顔を浮かべたそうです。そこには、複雑な思いがあったはずでず。というのも今年1月、彼女はドーピング幇助の疑いでイタリア五輪委員会から1年4カ月の資格停止処分を科されています。3月には処分取り消しを求めて提訴していますが、年齢的な問題からも“引退の岐路”に立たされているんです」(前出・フィギュア関係者)
進退に悩むなか、目の前に現れたのが同じ悩みをくぐり抜けて現役復帰を決断したばかりの浅田だった。
「コストナーは浅田をドライブに誘い、景色のきれいな公園へ向かいました。真っ青な空と緑の木々を眺めながら、2人はいつまでもフィギュアについて語り合ったそうです。浅田は現役を続ける過酷さを知るだけに、『続けてほしい』とは明言しません。それでも『コストナーと3度目の五輪対決を!』という強い思いもあったのでしょう。最後まで、彼女に奮起のエールを送ったそうです」(別のフィギュア関係者)
アイスショーの際、コストナーは「今回は随分、Maoに助けてもらったわ。いちばん大切なことはHappyかどうかということね……」と吹っ切れたような笑顔だったという。平昌五輪では、浅田とコストナーの3度目の対決が見られることを祈りたい――。
写真:アフロスポーツ