「過酷なワイヤアクションに備え、インナーマッスルを鍛えるトレーニングをしたんですけど、なかなか成果が出なくて。撮影中も、トレーニングを少しずつ続けていました」
そう話すのは、大ヒット漫画を原作とした話題映画『進撃の巨人 ATTACK ON TITAN』(公開中。後篇は9月9日公開)で主演を務めた三浦春馬(25)。
「出演のお話をいただいたとき、映像のなかで空を自由に動くことができるって想像すると、純粋にうれしかったです。一方で、原作とは登場人物の年齢設定なども違うなかで、映画を見た人はどう感じるんだろう?というプレッシャーもありました。それでも、一つの作品として大興奮できる内容になったと思います。巨人の肌の質感、口の開き方、目の動き……、想像をはるかに超えたディテールですよ(笑)」
彼が演じたエレンは、巨人から人間を守るために造られた“壁”を前に漠然としたいら立ちを募らせる。三浦自身がぶつかってきた“壁”を聞いた。
「語学力をもっと身に付けたい。25歳になった自分は、もう少し英語が話せたはずなんだけどな(笑)。以前、映画のために中国語を学びましたけど、語学に限らず、目標があるとモチベーションが全然違います」
三浦は映画の見どころを次のように語る。
「エレンが抱く焦燥感が描かれたことによって、作品により普遍的なテーマが生まれたんじゃないかと思います。僕自身、最近はあまり焦燥感はないですが、これまで自分の前に壁が立ちはだかったことは何回もあるし。見てくれた人にとって、この作品が自分の現状を見つめるきっかけになってくれたらうれしいです」