『とくダネ!』天達武史さんと『ひるおび!』森朗さんの気象予報士2人。局も時間帯も違うけれど、MCの厳しいツッコミで毎日のように四苦八苦する姿は共通だ。2人が語り合った番組のウラ側とは――。
天達武史(以下=天達) 僕は番組のなかで失敗ばかりしているんですけど、森さんはどうですか?
森朗(以下=森)僕は”梅雨明け”と”梅雨入り”を間違えたことがある(笑)。
天達 わかります、それ。
森 沖縄が梅雨明けしたとき「沖縄が梅雨入りしました」って思いっきり言ってしまった。でも、言った自分は気づいていない。あとでビデオを見て「しまった!」と。そういう失敗は何度かあります。
天達 僕は「千葉県に大雨洪水警報が出ました」と言って、あとで確認したら、実は対馬(長崎県)だったとか(笑)、その手の失敗は山ほどありますね。あと、富士山から中継したことがあるんです。富士山だから電波の状態が悪くて、しかも、その日は天気も悪かったから海外からの中継みたいになってしまって。
森 タイムラグがあるんだ。
天達 そうなんです。小倉さんが質問しても、僕が無視してしゃべっている形になって、小倉さんが「あまたつ、聞いてるのか!?」って。最後は「おまえ、もう帰ってくるな!」って言われました(笑)。
森 でも小倉さんは、天達さんのことが好きだよね。画面を見ていると、よくわかります。
天達 それは、森さんと『ひるおび!』の恵(俊彰)さんの関係にも言えるんじゃないですか?恵さんも、森さんのことが好きだから突っ込んだり、いじったりするんだと思いますよ。
森 昔からお天気の人はけっこう突っ込まれるよね。森田さんもそうだし、なんかいじりやすいというか……。NHKではあまりないけど(笑)。
天達 でも、小倉さんはいろんなことに突っ込んだり、無理難題を言っているように見えて、「この質問をしたらこいつはだめになる」というところまでは聞いてこないように思います。
森 やっぱり、有名な司会者はすごいですよ。視聴者代表として聞くべきことはズケズケ突っ込みつつも、答える人間の立場も考えて、うまく折り合いをつけている。そういう意味では、恵さんもすごいし、小倉さんも見ていてすごいと思いますね。