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『Instagram』のフォロワー数が60万人を超えるなど、大ブレイク中のマルチクリエイターGENKING(年齢非公表)。10月11日スタートのテレビ朝日系アニメ『ブレイブビーツ』の宣伝大使にも任命されるなど“オネエ”キャラで引っ張りだこの彼は、今年3月の『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)で同性愛者であることをカミングアウト。悩んできた末の決断だったという。そんな彼をこれまで支え続けてくれたのは、家族だった。

 

「僕が中学生のころ、両親は離婚してママとお姉ちゃんと3人で生活してきました。ママは“母は強し!”を地でいくような存在。ずっと専業主婦で働いたことがなかったのに、離婚してから初めてアルバイトを始めたんです。バスで20分の距離を毎日、40分以上かけて歩いて通勤していました。僕たちを育てるために、バス代すら惜しかったみたいです」

 

中学生になると、地元・愛知県から東京まで遊びに通うようになったGENKING。金髪&ガングロにするなど、とにかく目立つことが大好きだった。だが、この頻繁な上京はやむにやまれぬ“居場所探し”でもあった。

 

「ママには心配させたくなかったから『友達の家に泊まりに行ってくるね』と嘘をついて東京へ行っていました。当時は自分が“普通じゃない”と思い始めていて、地元にいるのがつらかった。誰にも気持ちを言えなかったし、友達と関係が壊れるのも怖かった」

 

今回、テレビでのカミングアウトを知った母親はどんな反応だったのか。

 

「ママは最初、『芸能界用のキャラだと思った』と言っていました。そのことではちゃんと話していないんですけど、複雑な気持ちだと思うんですよね、きっと……。でも、ママもお姉ちゃんも『あんたの人生なんだから、周りがなんと言おうとあんたの好きに生きなさい!』と言ってくれていると思います。うちは、みんなが尊重し合う家族なんです」

 

最愛の息子が、いかに苦しみ悩んできたか――。本人が何も言わなくても、シングルマザーとして奮闘してきた母親は誰よりもわかっていたに違いない。すべてをカミングアウトしても、支えてくれる人たちがいる。そんな思いが、彼を前に向かせているようだ。

 

「僕は性同一性障害とは違う。男の子は好きだけど“ニューカマー”。美輪明宏さんみたいになりたい。あとは女性限定の分野を覆していきたいと思っています。結婚式の広告なら男と女に決まっているのを、あえて同性同士のパンフレットにするとか。アメリカみたいな同性愛やジェンダーフリーが認められるように、常に新しいことをやっていきたいです」

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